書いた人: @Shunshun94
Discord の Bot の Token に比較してある程度手軽ではありますが、リスクを伴うことをご確認ください。
特にこの方法で取得した Token が漏洩した場合 Token を知ったユーザはあなたになりすましてあなたの Discord アカウントを操作できる 点にご注意ください。
また、Discord が想定している使い方では恐らくないため、この手順について Discord 公式のサポートは得られないものと思ってください。
以下の手順はパソコンから Google Chrome を使って Discord にアクセスしていることを前提として記載しています。他のブラウザでも似たような方法で取得はできます。
Bot の Token を取得する手順の記事に「Bot アカウントはパスワードの代わりに Token を使う」と書きましたが、実のところ普通のアカウントも Token を持っています。 これは ID とパスワードを使ってログインしたウェブブラウザに Discord が共有するものであり、ウェブブラウザはこれを使って普通のアカウントとしての操作を行います。
先述の通り、ウェブブラウザも普通のアカウントの Token を持ち、それを用いて通信をしています。そのため、普通のアカウントの Token を取得するにはその通信を調べてそこから抜き取ればよい、ということになります。 自分が行っている通信を確認するためのツールが Google Chrome には搭載されていますので、これを使って通信を調べます。
まんまです。Discord のトップページからログインしてください。
続いて、デベロッパーツールを開きます。キーボードの F12 キーを押すと押すごとにデベロッパーツールが表示されたり消えたりします。ないしは、ブラウザ右上のメニューよりその他のツールを開き、そこからデベロッパーコンソールを選択することでも開くことができます。
なお、開くとかなり強烈な警告文が表示されます。上述のリスクがあるための警告文です。確認したうえでよろしければ次に進みましょう。
デベロッパーツールはいくつかのタブに分かれているのでそのうち Network を開きましょう。
上手く開ければ以下のような画面が得られるはずです。この画面で通信を調べることができます。
任意のボイスチャンネルにアクセスし、送信しなくてもいいので何か打ち込んでみてください。先の画面に Typing なるものが表示されたかと思います。これは行われた通信の1つです。このまま放置しておくと様々な通信が見れて楽しいですが、今回の目的ではないので割愛します。
先の Typing をクリックするとこの通信の詳細が見れます。以下は例ですが、あまり他の人に見せるものでもないので黒塗りしています。
通信の詳細は「Headers」「Preview」「Response」「Cookies」「Timing」の5つのタブを持っていますが用があるのは Headers であり、特に何もしなければ Headers が開かれているはずです。
この Headers も「General」「Response Headers」「Request Headers」の3つに分かれており、それぞれ色々な情報が書かれています。
多分すべては表示されていないので下にスクロールしてみましょう。このうち、用事があるのは最後の「Request Headers」です。
Request Headers の中に様々な情報がありますが、このうち「authorization」の値が Token です。
authorization と書かれている部分の右側のランダムに見える文字列をコピーして保存してください。そのランダムな文字列が Token です。
なお、似たような「authority」とは違うのでご注意を。
上述の手順で Token を入手できました。「Discord の Token があれば使える」というようなアプリもこれで利用できます。
しかし、改めて確認しましょう。この Token を知っている人はあなたに成りすますことが可能となります。 管理には十分に気を付けてください。